大腎協機関誌「めざめ」は大腎協会員や関係者からの寄稿で構成しています。
発行は1月中旬と4月・7月・10月下旬の年4回です。

 最新号は2017年7月20日発行のNo.179です。


 「めざめ」No.179に掲載の『医療講座』 のテーマは「リンコントロールの必要性」です。 前回の医療講座に引き続き萱島生野病院(大阪府門真市)の岡村幹夫副院長に執筆いただきました。 透析患者にとって、カリウム管理と並んで重要なリンの管理について勉強してください。 以下はその一節です。

高リン血症の症状

 「高リン血症」になると、高リン血症それ自体によるカルシウムの低下、 ビタミンD活性化障害、副甲状腺ホルモン過剰分泌により 破骨細胞の活性化障害を生じ低カルシウム血症を呈します。 それによって骨のカルシウムが血液中へと溶け出し、 骨がもろくなって骨折しやすくなります。 また、過剰なリンと骨から出てきたカルシウムが結合して、 骨以外の場所にカルシウムが非生理的に沈着する 異所性石灰化が起こります。
(中略)
 異所性石灰化が心臓の血管である冠動脈に起これば 狭心症や心筋梗塞を招きます。 脳動脈に起これば脳梗塞や脳出血を生じやすくなります。 腹部の動脈に起これば透析中の腹痛の原因や虚血性腸炎となり、 足の動脈に起これば下肢閉塞性動脈硬化症となり歩行中に足が痛くなって歩行を続けることができなくなります。 また、血行障害のため足先の傷が治りにくく足先が壊死してくることもあります。 心臓自体に異所性石灰化が起これば心不全や不整脈の 原因となります。 皮膚に起こればかゆみが出たり、皮下に異所性石灰化による腫瘤(しゅりゅう=はれもの、 こぶ)ができることもあります。目の角膜や結膜にも起こり、 刺激で目が真っ赤になることがあり赤目症候群(レッドアイ)と呼ばれます。 関節では関節炎が起こり痛みが出てきます。






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